chigumaya は、現在準備中です。

2021/01/20 22:10

はじめまして!羊毛好きが高じて、手紡ぎ、手編みの店、ちぐまやニット店をはじめました。店主の山口冴子です。


特に寒くなると、大活躍してくれるウールのウェア。羊毛は繊維の中に空気を含みやすく、それが体からの熱を蓄えて、じんわりとした暖かさを発揮してくれます。それに加えて防臭効果もあって、ちょっと気になる汚れが付いてしまった時や、長い期間保管する前に洗うくらいです。

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もともと手編みは好きで、セーターなんかを趣味で編んでいました。電車での移動中とか、仕事の合間に、隙間を見つけてはコツコツと編む。「あら、手編みなんて懐かしいわねー」なんて言われながら、最初は肩こりと戦いながら、編んでいたわけです。1本の糸から平面が出来上がり、それが衣服になる、ことに感動がありました。


そして着てみると、暖かいんです。きっと、人の手がやることは、機械よりも不均一になるから、空気の含まれる場所が、複雑に入り組んで暖かい空気を逃がさないから、なのかもしれません。機械て編まれたものと比べて、体感で違うことが分かって、もっとたくさん手編みセーターが欲しい!と思いました。


そうすると、毛糸のことが気になってきます。毛糸は安いものではありません。セーター1着編むのに2万円近く毛糸代がかかることもあって「セーターを買ったほうが安いんじゃない?」とも言われました。


でも、手編みマニアはそこに躊躇しません。だって、素敵な毛糸を使うことが、素敵なセーターができることに直結してるから。たくさんの時間を費やすことだから、いい素材を使いたいんです。


いい毛糸を探し出すと、今まで知らなかった毛糸のお店があることを知りました。一般的な手芸店で買える毛糸よりも高いけれど、生産者がちゃんと分かる毛糸が売られています。そういうお店で買い物をするようになると、羊やアルパカなど、動物のことを考えるようになりました。調べてみると、安い毛製品を生み出すために、劣悪な環境で育てられ、殺され、毛を取られている動物たちがいることを知りました。


私は、自分が楽しくてやっていることの大元に動物虐待がある、というのはすごく嫌でした。だから私は、自分の作っていくニットウェアや小物は、いい環境で大切に育てられたと分かるものを材料しよう、と決めました。そして、それを長く続けていくためには、自分で毛糸を作れるようにするのが一番じゃないかと思い、手紡ぎを習いにいくことにしたのです。